結論

焼肉店のメニュー表が他の飲食店より難しいのは、品目が多い・価格が動く・ランチとディナーで性質が違うという3点が重なるためです。対処はそれぞれ決まっています。

  • 品目が多い → 1枚に詰め込まず、用途でページを分ける(焼肉/一品・サイド/ドリンク/ランチ)
  • 価格が動く → レイアウトと価格を切り離し、数字だけ打ち替えられる作りにする
  • ランチとディナー → ランチは5品前後に絞る。ディナーは部位を選ぶ楽しみを残す

焼肉店のメニュー表は、他の飲食店と同じ感覚で作ると必ず破綻します。カルビ・ロース・ハラミ・タンといった定番に加え、希少部位、ホルモン、豚や鶏、さらに一品料理とご飯ものと〆。品目は簡単に50を超えます。

そのうえ牛肉は仕入れ相場が動くため、価格改定の頻度も高い業態です。この記事では、品目の多さと価格変動の両方に耐えるメニュー表の作り方を、実例つきで解説します。

焼肉のメニュー表が難しい3つの理由

難しさ何が起きるか対処
品目が多い1枚に詰めると文字が小さくなり、薄暗い店内で読めない用途でページを分ける
価格が動く1品の改定で行送りが崩れ、作り直しに近い手間になる価格だけ差し替えられる作りにする
ランチとディナー1枚にまとめると、どちらの客にも中途半端になる紙を分ける
卓上が汚れやすいタレ・油がつき、すぐ差し替えが必要になる安く刷り直せる形にしておく

4つ目は焼肉店固有の事情です。煙と油でメニュー表は確実に汚れます。「汚れたら刷り直す」を前提にした作り方にしておかないと、汚れたまま使い続けることになります。

品目が多いページは「カテゴリの順番」で決まる

ホルモンやサイドメニューのように品数が多いページは、1品ずつの見た目を整えるよりカテゴリの順番と区切り方のほうが効きます。

焼肉店の一品料理メニューの例。前菜・おつまみ、ホルモン、サイドメニュー、ご飯ものの4カテゴリに分け、各品にキムチ盛り合わせ480円のように価格を右端で揃えて並べている
品数が多いページはカテゴリで区切る。「前菜→ホルモン→サイド→ご飯もの」と食事の流れに沿った順にしている(MenuPrintで作成したサンプルです)

順番は食べる順に並べるのが基本です。前菜・おつまみ → ホルモン → サイド → ご飯もの、という流れなら、お客様は追加注文のたびに探し直さずに済みます。五十音順や価格順に並べると、注文の流れと合わなくなります。

ポイント

部位の並びは「盛り合わせ・セット」→「定番(カルビ・ロース・ハラミ)」→「希少部位」→「ホルモン」→「豚・鶏」の順が読みやすくなります。初めてのお客様は盛り合わせから入り、常連は目的の部位を探すので、この順なら両方に対応できます。希少部位を先頭に置くと単価の印象が上がり、注文が鈍ることがあります。

ランチは品数を絞る

ランチとディナーは、同じ店でもお客様の行動がまったく違います。ランチは滞在時間が短く、選択肢が多いほど決まりません。5品前後に絞り、番号を振って指で示せるようにするのが効果的です。

焼肉店のランチメニューの例。定食5品に1から5の番号を振り、カルビ焼肉定食1,100円のように価格を右端で揃え、上部に「全品セットライス・スープ・サラダ・キムチ付」と共通のセット内容を1行で表示している
ランチは5品に絞り番号を振る。セット内容は各品に書かず、上部で1行にまとめている(MenuPrintで作成したサンプルです)

この例で効いているのは、セット内容を各品に書かず、上部で1行にまとめている点です。「ライス・スープ・サラダ・キムチ付」を5品それぞれに書くと、同じ文字列が5回並んで肝心の品名が埋もれます。共通条件は1箇所に集約するのが鉄則です。

ディナーは逆で、部位を選ぶこと自体が楽しみなので品数を多く見せてかまいません。この性質の違いがあるため、1枚にまとめると両方が中途半端になります。

写真は「迷う品」にだけ付ける

肉の写真は強い訴求力がありますが、全品に付ける必要はありません。名前だけでは量や見た目が想像できない品に絞るのが効率的です。

  • 盛り合わせ――何がどれだけ入るのかは、写真がないと判断できません。単価も高いので、ここに1枚あると注文が動きます。
  • 希少部位――ザブトン・ミスジ・イチボなどは、名前を知らないお客様が多い部位です。
  • 〆のご飯もの――冷麺・クッパ・ビビンバはサイズが読めず、満腹時には注文をためらう対象になります。

逆にカルビやハラミは、写真がなくても伝わります。定番に写真を使うと、その紙面をもっと必要な品に回せなくなります。

注意

他店の写真やフリー素材の肉画像を使うのは避けてください。実際の提供量と違うという不満につながります。スマホで自店の盛り付けを、明るい場所で真上から撮れば十分です。焼肉は色が命なので、店内の赤い照明の下ではなく、仕込み時の自然光で撮るときれいに写ります。

価格改定に備えた作り方

牛肉は相場が動くため、価格改定は避けられません。問題は改定そのものではなく、改定のたびに作り直しに近い手間がかかる作り方をしてしまうことです。

  1. 価格の桁をそろえて右端に置く――桁が揃っていれば、4桁から5桁に変わっても崩れません。中央寄せや品名のすぐ後ろに置くと、文字数が変わるたびにレイアウトが動きます。
  2. 「時価」を使わない――焼肉で時価表記は、お客様が注文をためらう原因になります。相場が動くなら、改定の頻度を上げてでも数字を出したほうが注文は入ります。
  3. 改定日を決めておく――「相場が動いたら都度」ではなく「毎月1日に見直す」と決めると、作業が予定に組み込めます。

値上げをお客様に伝える段取りは、値上げ時のメニュー表差し替えに文例つきでまとめています。

印刷はコンビニで足りる

卓数ぶんの枚数なら、コンビニのマルチコピー機で十分です。A4カラーが1枚60円、白黒なら20円です(2026年9月時点)。

刷るもの枚数頻度月の印刷代
卓上の焼肉メニュー(10卓)10枚月1回600円
ランチメニュー10枚月1回600円
汚れた分の差し替え2〜3枚随時120〜180円

印刷会社への発注は部数が多いほど単価が下がりますが、納期がかかり、刷ったあとの修正は刷り直しになります。価格が動き、紙も汚れやすい焼肉店とは相性がよくありません。手順はメニュー表のコンビニ印刷、料金の詳細はコンビニのコピー料金・用紙サイズにまとめています。

MenuPrint(メニュープリント)は、この「価格だけ打ち替えて刷り直す」を数分で回すためのサービスです。デザインは最初に設定し、あとはスマホから品名と価格を書き換えるだけ。レイアウトを触る余地がないので、改定で崩れる心配もありません。コンビニのマルチコピー機にQRコードをかざせば印刷できます。月額980円(税込)〜、初回相談は無料です。

価格改定のたびの作り直しを、数分に

月額980円(税込)〜。印刷代はA4カラー片面60円〜。初回相談は無料です。

MenuPrintを詳しく見る 登録不要で編集画面を試す

よくある質問

焼肉店のメニュー表は何ページに分けるのが適切ですか?
用途ごとに分けるのが基本です。最低でも「焼肉(部位の単品とセット)」「一品料理・サイド」「ドリンク」の3枚、ランチ営業があれば「ランチ」を足して4枚です。1枚に詰め込むと文字が小さくなり、卓上で回し読みもできません。焼肉店は品目が多いため、A4を複数枚に分けてメニューブックに差し込む形が扱いやすくなります。
焼肉の部位はどの順番で並べればよいですか?
上から「盛り合わせ・セット」「定番の部位(カルビ・ロース・ハラミ)」「希少部位」「ホルモン」「その他の肉(豚・鶏)」の順が読みやすくなります。初めてのお客様は盛り合わせから選び、常連は目的の部位を探すため、この順なら両方が迷いません。価格の高い希少部位を先頭に置くと、単価の印象が上がって注文が鈍ることがあります。
仕入れ価格が変わるたびにメニュー表を作り直すのが大変です。
レイアウトと価格を切り離せる作り方にしておくと、改定のたびの作業が「数字を打ち替えるだけ」になります。デザインを毎回いじる前提の作り方だと、1品の値段を変えるだけで全体の行送りが崩れ、作り直しに近い手間がかかります。また「時価」表記は焼肉では避けたほうが無難で、お客様が注文をためらう原因になります。
焼肉のメニュー表に写真は載せるべきですか?
全品に載せる必要はありません。載せる価値があるのは、名前だけでは量や見た目が想像できない品です。盛り合わせ(何がどれだけ入るか)、希少部位(知らないお客様が多い)、〆のご飯もの(サイズが読めない)の3つが該当します。逆に、カルビやハラミのような定番は写真がなくても伝わるので、文字だけで十分です。
ランチとディナーのメニューは分けたほうがよいですか?
分けたほうが読みやすくなります。ランチは滞在時間が短く、選択肢が多いほど決まりにくいため、5品前後に絞って番号を振り、セット内容(ライス・スープ・キムチ付など)を1行で共通表示するのが効果的です。ディナーは部位を選ぶ楽しみがあるので品数を多く見せてよく、性質がまったく違います。1枚にまとめると、どちらも中途半端になります。
焼肉店のメニュー表の印刷はどこですればよいですか?
卓数ぶんの枚数なら、コンビニのマルチコピー機で足ります。A4カラーが1枚60円、白黒なら20円です(2026年9月時点)。10卓ぶんでも600円程度で、価格改定のたびに刷り直しても負担になりません。印刷会社への発注は部数が多いほど単価が下がりますが、納期がかかり、刷ったあとの修正は刷り直しになるため、価格が動く焼肉店とは相性がよくありません。