同じ品揃え、同じ価格でも、メニュー表の見せ方によって注文の入り方は変わることがあります。どのカテゴリを目立たせるか、写真をどう使うか、価格をどう並べるか——こうした配置のちょっとした工夫が、お客様の選択を後押しします。
この記事ではA4・1枚のメニュー表を前提に、今日から使えるレイアウトの基本を紹介します。デザインの専門知識がなくても実践できる内容を中心にまとめました。
視線の流れを意識した配置
人が紙面を見るとき、視線は左上から右方向へ移動し、次に斜め下へ、そして左から右へとZの字を描くように流れると言われています。このZの動きを「Zの法則」と呼び、広告・印刷物のレイアウトでよく参考にされています。
この流れを意識すると、要素の配置に迷ったときの判断基準になります。
- 左上が「一等地」: 視線が最初に止まる左上は、お店の看板メニューや今月のおすすめを置く場所です。一番注文してほしい品目をここに配置するだけで、自然と目を向けてもらいやすくなります。
- 右上は補足情報かビジュアルに: 流れの折り返し点にあたる右上は、アレルギー情報・提供時間の目安など補足的な内容か、目を引く料理写真を置くと効果的です。
- 下段は次の選択肢へ: 視線が下に落ちてきたところに、ドリンクや締めの品など次の注文につながるカテゴリを置くと、紙面を読む流れとメニュー選びの流れが一致します。
まず「一番売りたいものを左上の目立つ位置に」という考え方から始めて、残りをバランスよく配置していきましょう。
品目数とカテゴリ分けの考え方
メニュー表でよくある失敗のひとつが「詰め込みすぎ」です。選択肢が多すぎると、人はどれを選べばよいかわからなくなり、決断が難しくなると言われています。A4・1枚に収めるなら、カテゴリごとに品目を整理することが大切です。
カテゴリ見出しをつける
「前菜」「メイン」「ドリンク」のように見出しで区切るだけで、お客様が探したい情報にすぐたどり着けるようになります。見出しの文字を少し大きくしたり、線で区切ったりするだけでも十分です。
1カテゴリあたりの品目数
A4・1枚に収める場合、1カテゴリあたり3〜6品程度が読みやすいとされています。品目が多い場合は「ランチメニュー」「ドリンクメニュー」などページを分けることを検討しましょう。
「おすすめ」は絞り込む
おすすめマークや枠を使うなら、多くても全体の2〜3品に留めてください。全品目におすすめをつけると、かえってどれが本当のおすすめなのかわからなくなります。
価格表記のコツ
価格はメニュー表でもっとも細かく確認される情報のひとつです。読みやすさを意識するだけで、全体の印象が整います。
- 桁を揃える: 価格の数字が縦に並ぶ場合は右揃えにすると、一目で比較しやすくなります。「1,000円」「980円」のように桁数がバラバラだと視線が迷いやすくなります。
- 品名と価格の間を整える: 品名と価格の間に点線(……)や空白を入れると、視線が価格までスムーズに流れます。詰め込みすぎると圧迫感が出るため、適度な余白も大切です。
- 「〜」表記に注意する: 「○○定食 800円〜」という書き方は、最低価格のみが印象に残りやすくなります。上限が明確でない場合は基本価格を明示するか、価格帯の幅がわかる書き方にする方が親切です。
- 税込表記: 店内飲食の価格表示は、消費税込みの総額表示が求められています。税抜価格のみを記載することは避けましょう。
写真を使うか使わないか
写真入りのメニュー表は、料理のイメージが伝わりやすく、特に初めて来店するお客様の注文を後押しする効果があると言われています。一方で、写真の品質次第では逆効果になることもあります。
写真ありの利点
料理の色・盛り付け・ボリューム感が文字では伝わらない情報を補います。カテゴリのアクセントになり、紙面に変化をつける効果もあります。
素人写真が逆効果になるケース
光量が不足した暗い写真や、ピントが合っていない写真は料理の魅力を伝えるどころか、むしろ印象を下げることがあります。「プロ撮影かどうか」より、「料理がおいしそうに見えるかどうか」で判断してください。
スマホで撮る場合は、明るい昼間に窓際で自然光を使い、料理の真上か斜め45度から撮るだけで見違えるほど変わります。背景を白いお皿や木目のテーブルにするとさらにすっきりします。自信がない場合は写真なしでシンプルにまとめる方が、清潔感のある仕上がりになることもあります。
フォントと色の基本
フォントと色はお店の雰囲気を伝える大切な要素ですが、まず「読みやすさ」を最優先にしましょう。
フォントは2種類まで
見出し用と本文用の2種で十分です。和食・割烹・日本料理には明朝体系のフォントが落ち着いた雰囲気をつくりやすく、カフェやカジュアルなお店には丸ゴシック系がマッチしやすいと言われています。フォントを3種類以上混在させると、まとまりのない印象になりがちです。
文字サイズは読める大きさを確保する
品名や説明文は10〜12ポイント以上が読みやすい目安です。A4に詰め込もうとして8ポイント以下になると、年配のお客様には読みづらくなります。品目を絞ってでも文字サイズを確保する方が、全体の印象は良くなります。
色は3色以内に絞る
メインカラー(お店のテーマカラー)、文字色(黒またはダークグレー)、アクセントカラー(おすすめ枠・カテゴリ見出しなど)の3色が扱いやすい組み合わせです。色が多くなると「賑やかに見えるが読みにくい」印象になることがあります。
プロのレイアウトを最初から使う方法
ここまで紹介したポイントを一から自分でレイアウトに落とし込もうとすると、デザインに慣れていない方には時間と手間がかかります。また、一度作っても値上げや品目変更のたびにデータを開き直す作業が続きます。
MenuPrint(メニュープリント)は、お店に合わせたレイアウト・フォント・色の組み合わせを初期設定でプロが用意するサービスです。オーナーはスマホのブラウザからメニュー名と価格を入力するだけで、プロのデザインを維持したままメニュー表を更新できます。更新後はQRコードをローソン・ファミリーマートのマルチコピー機にかざせばA4カラー印刷が完了します(印刷代は片面80円〜/両面120円〜)。
月額980円(税込)〜の3プラン(980/1,980/2,980円)で利用でき、初回相談は無料です。初期設定費用は49,800円(税込)で、リリース記念として先着10社まで39,800円(税込)でご提供しています。