臨時休業、営業時間の変更、年末年始のお休み――お店をやっていると、「お知らせの貼り紙」が急に必要になる場面が定期的にやってきます。飲食店に限らず、美容室、整体院、教室、小売店など、店舗を構えるすべての業種に共通する仕事です。

急ぎで用意するものだけに、コピー用紙にマジックで走り書き、という貼り紙も街ではよく見かけます。それでも用は足りますが、貼り紙はお店に来たすべての人が目にする「お店の顔」のひとつです。せっかく足を運んでくれたのに休みだった、というお客様が最後に見るのがその1枚だとしたら、少し丁寧に作る価値があります。

この記事では、読まれる貼り紙にするためのコツと、そのまま使える文例、プリンターがなくてもコンビニできれいに印刷する方法を紹介します。

貼り紙が必要になる場面と、必ず入れる情報

お店の貼り紙が必要になる主な場面と、それぞれで欠かせない情報を整理します。共通するのは「いつ」「どうなるのか」「いつ元に戻るのか」の3点です。

場面必ず入れる情報掲示を始める時期
臨時休業休業日・営業再開日決まり次第すぐ(最低1週間前が理想)
営業時間の変更変更後の時間・開始日・当面か恒久か2週間前〜
年末年始・お盆などの長期休業休業期間・年始の営業開始日1か月前〜
定休日の変更新しい定休日・切り替わる日2週間〜1か月前
店内改装・メンテナンス休業期間・リニューアル日決まり次第
ポイント

もっとも忘れやすいのが「いつ元に戻るのか」です。「〇月〇日は休業します」だけの貼り紙では、翌日以降に来てよいのか不安が残ります。「〇日より通常営業いたします」まで書いて、初めてお知らせとして完成と考えましょう。

読まれる貼り紙にする5つのコツ

貼り紙は、立ち止まってじっくり読んでもらえるものではありません。通りすがりの数秒で内容が伝わるように、次の5点を押さえます。

  1. 一番伝えたいことをタイトルにする――「お知らせ」とだけ書かれた貼り紙は読み飛ばされます。「臨時休業のお知らせ」「営業時間変更のお知らせ」のように、タイトルだけで内容がわかる見出しにしましょう。
  2. 日付・時間は本文の倍の大きさで書く――お客様が知りたいのは挨拶文ではなく日付です。「8月15日(土)」のような肝心の情報は、離れた場所からでも読めるサイズに大きくします。曜日を添えると勘違いを防げます。
  3. 情報は3つまでに絞る――1枚の貼り紙に「休業のお知らせ」と「新メニューの案内」と「求人」を同居させると、どれも読まれません。伝えたいことが複数あるなら、紙を分けましょう。
  4. 発行日と店名を入れる――いつ出されたお知らせなのかがわからない貼り紙は、情報が新しいのか古いのか判断できません。隅に「2026年8月吉日 〇〇店」と入れるだけで、お知らせとしての信頼感が変わります。
  5. 「外す日」を決めてから貼る――貼り紙でいちばん印象が悪いのは、終わった内容が貼られたままになっていることです。日焼けした古い貼り紙は、お店全体が古びた印象を与えます。貼るときにカレンダーへ「剥がす日」を登録しておきましょう。
注意

「〇月〇日休業」とだけ書いて年を書かないと、貼りっぱなしになったときに「今年の話?去年の話?」と混乱させてしまいます。長めに掲示する可能性があるお知らせには、年まで入れておくのが安全です。

そのまま使える文例3種類

コピーして日付とお店の名前を差し替えるだけで使える文例です。どの業種でもそのまま使えます。

文例1: 臨時休業

臨時休業のお知らせ

いつもご利用いただきありがとうございます。
誠に勝手ながら、下記の日程を臨時休業とさせていただきます。

〇月〇日(〇)

〇月〇日(〇)より通常どおり営業いたします。
ご不便をおかけしますが、何卒よろしくお願いいたします。

2026年〇月〇日 〇〇店

文例2: 営業時間の変更

営業時間変更のお知らせ

いつもご利用いただきありがとうございます。
〇月〇日(〇)より、営業時間を下記のとおり変更いたします。

【変更前】10:00〜19:00
【変更後】10:00〜18:00

定休日(毎週〇曜日)に変更はございません。
今後ともよろしくお願いいたします。

2026年〇月〇日 〇〇店

文例3: 年末年始・長期休業

年末年始休業のお知らせ

本年も格別のご愛顧を賜り、誠にありがとうございました。
誠に勝手ながら、年末年始は下記の期間を休業とさせていただきます。

12月〇日(〇)〜 1月〇日(〇)

新年は1月〇日(〇)より通常営業いたします。
来年も皆様のご来店を心よりお待ちしております。

2026年12月 〇〇店

休業の理由は、詳しく書く必要はありません。「都合により」「店内メンテナンスのため」程度の一言で十分です。理由よりも、休む期間と再開日をはっきり書くことのほうがずっと大切です。

なお、値上げ・価格改定のお知らせについては書き方に固有の注意点があるため、値上げ時のメニュー表差し替え|失敗しない段取りとお知らせ文例で別途解説しています。

手書きと印刷の使い分け

体調不良などによる当日の急な休業は、手書きで構いません。むしろ「取り急ぎ書いて貼った」ことが伝わるほうが自然です。

一方、日程が事前に決まっているお知らせは印刷が向いています。営業時間の変更や年末年始の休業は、1か月近く貼り続けることも多く、手書きだと文字のにじみや日焼けで読みにくくなっていきます。数字の読み間違い(1と7、0と6など)が起きにくいのも印刷の利点です。

プリンターがなくてもコンビニで印刷できる

お店にプリンターがなくても、貼り紙はコンビニのマルチコピー機で1枚から印刷できます。スマホで作ったPDFや画像をネットワークプリントにアップロードし、店頭で番号やQRコードを入力するだけです。料金は白黒A4で20円前後、カラーA4で80円前後、目立たせたいならA3への拡大も選べます。

具体的な操作手順はネットワークプリントの使い方|店舗の印刷物をコンビニで刷る手順で、料金の詳細ときれいに仕上げるコツはメニュー表をコンビニで印刷する方法|A4カラー80円前後・スマホ完結で解説しています。

ポイント

屋外のドアや窓に貼る場合は、印刷した紙を透明のクリアファイルやOPP袋に入れてから貼ると、雨に濡れても安心です。長期掲示ならラミネート加工(100円ショップの手貼りタイプでも十分)がおすすめです。

貼り紙も「差し替え前提」で管理する

営業時間やお知らせの掲示は、一度作って終わりではありません。営業時間が変わればまた作り直し、季節ごとの休業案内は毎年やってきます。そのたびにゼロから作るのは、小さなお店にとって地味に積み重なる負担です。

MenuPrint(メニュープリント)は、飲食店のメニュー表から生まれたサービスですが、仕組みとしては「頻繁に差し替える店頭の印刷物」を全般に扱えます。お店ごとにデザインを設定しておけば、スマホから文字を書き換えるだけで、営業時間案内やお知らせ掲示をお店の雰囲気に合ったデザインのまま何度でも作り直せます。印刷はコンビニのマルチコピー機にQRコードをかざすだけです。

月額980円(税込)〜の3プランで、管理できるページ数がプランによって変わります。メニュー表や料金表とあわせて、掲示物一式をまとめて管理したいお店に向いています。初回相談は無料です。

お知らせも料金表も、スマホで数分で差し替え

月額980円(税込)〜、スマホとコンビニだけで印刷まで完結。初回相談は無料です。

MenuPrintを詳しく見る

よくある質問

お店の貼り紙は手書きだと失礼にあたりますか?
失礼にはあたりません。ただし当日の急な休業を除き、事前に日程が決まっているお知らせは印刷のほうが確実です。手書きは読み間違いが起きやすく、雨や日光で文字がにじむ・薄くなることもあります。丁寧に伝えたい内容ほど、印刷した貼り紙が安心です。
貼り紙はどのサイズで印刷すればよいですか?
ドアや窓に貼るお知らせはA4が基本です。道路から離れた場所に掲示する場合や、遠くからでも目に入れたい場合はA3が向いています。コンビニのマルチコピー機はA4もA3も対応しているので、掲示場所に合わせて選べます。
臨時休業の理由は書いたほうがよいですか?
詳しく書く必要はありません。「都合により」「店内メンテナンスのため」など簡潔な一言で十分です。大切なのは理由よりも「いつからいつまで休むのか」「いつから通常営業に戻るのか」を明確に書くことです。プライベートな事情を細かく書くと、かえってお客様に気を遣わせてしまうこともあります。
屋外に貼ると雨で濡れてしまいます。よい方法はありますか?
透明のクリアファイルやOPP袋に入れてから貼るのが手軽です。長期間掲示するものはラミネート加工(100円ショップの手貼りラミネートでも可)をすると、雨と日焼けの両方に強くなります。テープは四辺をしっかり留めると、風でめくれて破れるのを防げます。