結論

塾の料金表で保護者が知りたいのは、月謝ではなく「結局、年間でいくらか」です。月謝だけを大きく出した料金表は、かえって問い合わせを減らします。

  • 入塾時にかかる費用を一覧にする――入塾金・教材費・維持費を月謝と並べる
  • 季節講習は「別途」で終わらせない――目安額を書かないと総額が読めません
  • 学年×コースの表にする――文章で説明すると、自分の子がどれか探せません

個人塾や小規模の学習塾は、実は「印刷物の更新が多い業種」の代表格です。春の新年度で学年別の月謝が切り替わり、春期・夏期・冬期と年3回の講習案内があり、時間割はクラス編成のたびに変わる。1年のうち印刷物を作り直す機会が4〜5回はやってくる計算になります。

そして塾の場合、料金表や講座案内の出来は、そのまま保護者からの信頼に影響します。手書きコピーの講習案内と、整った案内。教育サービスとしてどちらが安心して見えるかは明らかです。

この記事では、保護者に伝わる料金表の作り方と、季節講習のたびにゼロから作り直さないための運用のコツを解説します。

塾の料金表に載せるべき項目

塾の費用は「月謝のほかに何がかかるのか」が保護者の最大の関心事です。月謝だけを大きく書いた料金表は、かえって「あとから何か請求されるのでは」という不安を生みます。次の項目をそろえましょう。

項目書き方のポイント
月謝(学年×コース別)学年と週回数のマトリクス表にすると一目でわかる
入塾金キャンペーン免除がある場合は条件も明記
教材費年間の目安額を書く(「実費」だけでは不安が残る)
諸経費・設備費毎月か年数回かの徴収タイミングも書く
季節講習費「別途案内」でもよいが、目安額があると親切
支払い方法・締め日口座振替・現金など。兄弟割引があればここに
ポイント

保護者に見せる金額は、消費税を含んだ総額表示が原則です。また、年間でかかる費用の総額イメージ(例:「中2・週2回コースの場合、年間およそ〇〇円」)を添えると、他塾と比較検討している保護者にとって誠実な印象になります。

学習塾の料金表の作例。上部に入塾金・教材費・施設維持費を一覧で示し、月謝は学年を縦軸・週の回数を横軸にした表で表示。季節講習は昨年度実績の目安額を記載
入塾時にかかる費用を上部に一覧化し、月謝は学年×週回数の表にした例。季節講習も目安額まで書いている(MenuPrintで作成したサンプルです)

保護者が最初に探すのは「自分の子がどこか」です。学年を縦、週の回数を横にすれば、探すのは1マスだけで済みます。上部に入塾金・教材費・維持費を並べ、下部に年間の目安まで書くと、他塾と比較できる料金表になります。

保護者に伝わるレイアウトのコツ

  1. 学年×週回数のマトリクス表を中心に置く――「うちの子の場合いくらか」が3秒でわかることが最優先です。文章での説明より、表がいちばん伝わります。
  2. 追加費用は小さく書かない――教材費や諸経費を極端に小さな文字にすると、見つけたときの印象がかえって悪くなります。月謝と同じ並びで正直に書くほうが信頼されます。
  3. 時間割とセットで渡せるようにする――料金表と時間割は、入塾検討時に必ず両方見られる資料です。同じデザインでそろえておくと、塾全体がきちんとして見えます。
  4. 改定日を入れる――「2026年度版」「2026年4月改定」と入れておくと、古い料金表が出回ったときの混乱を防げます。

入塾時にかかる費用を一覧にする

塾選びで保護者がもっとも警戒するのは、入ってから次々に費用が出てくることです。月謝だけを大きく書いた料金表は、その警戒を強めます。かかる費用をすべて1枚に並べたほうが、結果として問い合わせは増えます。

費目書き方抜けると起きること
入塾金金額と、免除条件があれば併記「兄弟割引はないのか」と個別に聞かれる
月謝学年×コマ数で表に自分の子の該当箇所が探せない
教材費年額か学期ごとか、支払い時期も入塾後の追加請求と受け取られる
維持費・施設費月額か年額かを明記月謝に含まれると誤解される
季節講習目安額(例:夏期 40,000〜60,000円)総額が読めず、他塾と比較できない
模試・検定任意か必須か必須と思われて敬遠される
ポイント

季節講習を「別途」の一語で済ませないことが、この表でいちばん効きます。額が大きく、年間費用を左右するためです。確定額が出せない段階でも「昨年度の実績で夏期40,000〜60,000円」のように幅で示せば、保護者は年間の見通しが立てられます。

注意

料金を安く見せようとして費目を分散させると、逆効果になります。保護者は複数の塾を比べており、総額が読めない塾は候補から外されます。多少高く見えても、1枚で全部わかるほうが選ばれます。

季節講習の案内を毎回ゼロから作らない

塾の印刷物でいちばん負担が大きいのは、春期・夏期・冬期の講習案内です。日程・コマ数・料金が毎回変わるため、そのたびに作り直しが必要になります。ここでの時間の使い方を軽くするコツは次の3つです。

  • 構成を毎年固定する――「日程表→学年別の推奨コース→料金→申込方法」のように型を決めてしまえば、翌年は日付と金額の差し替えだけで済みます。
  • 作成時期を年間予定に入れる――夏期講習の案内は6月上旬、冬期は11月上旬、春期は2月上旬。授業準備が忙しくなる前に「案内を作る週」をあらかじめ決めておきます。
  • データの置き場所を1か所に決める――「去年のファイルがどのパソコンにあるかわからない」が、毎年ゼロから作り直す最大の原因です。編集できる元データを1か所で管理しましょう。
注意

講習案内で追加費用(教材費・模試代)を書き漏らすと、講習後の請求時にトラブルになりがちです。案内に載せた金額と実際の請求額が一致しているか、配布前に必ず確認しましょう。

教室の掲示物もまとめて見直す

料金表・講習案内のほかにも、塾には差し替えが発生する掲示物が多くあります。

  • 教室内の時間割(クラス編成のたびに変更)
  • 月間予定表・休講日のお知らせ
  • 定期テスト対策や検定の告知
  • 合格実績・成績アップ事例の掲示(年1回更新)

臨時休講や時間変更のお知らせの書き方は、お店の「お知らせ貼り紙」の作り方で紹介している文例がそのまま使えます。

印刷はコンビニ、更新はスマホで完結できる

教室にプリンターがあっても、保護者に配る資料をきれいに仕上げたいときはカラーレーザーの品質がほしくなります。コンビニのマルチコピー機なら、A4カラー1枚60円前後で、スマホからアップロードしたPDFをそのまま印刷できます。手順はメニュー表をコンビニで印刷する方法|A4カラー60円前後・スマホ完結で解説しています。

MenuPrint(メニュープリント)は、飲食店のメニュー表から始まったサービスですが、仕組みは「学年×料金の表」や「講座の一覧」にもそのまま使えます。教室に合わせたデザインを最初に設定すれば、あとは新年度や講習のたびにスマホで金額と日程を書き換えるだけ。データの置き場所に迷うこともなくなります。月額980円(税込)〜で、初回相談は無料です。

新年度の料金改定も、スマホで数分

月額980円(税込)〜、スマホとコンビニだけで印刷まで完結。初回相談は無料です。

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よくある質問

塾の料金表に月謝以外の費用も載せるべきですか?
載せるべきです。入塾金・教材費・模試代・季節講習費など、年間でかかる費用をあらかじめ示しておくほうが、保護者の信頼につながります。「入ってみたら追加費用が多かった」という不満は、塾への不信感に直結します。すべての金額を細かく確定できない場合も、「教材費として年間〇〇円程度」と目安を書いておきましょう。
料金表は税込と税抜どちらで書くべきですか?
保護者に見せる価格は、消費税を含んだ総額表示が原則です。「月謝18,000円(税込)」のように、支払う金額がそのままわかる書き方にしましょう。税抜で大きく書いて小さく(税別)と添える書き方は、誤解やトラブルの元になります。
季節講習の案内はいつごろ配り始めるのがよいですか?
講習開始の1〜2か月前が目安です。夏期講習(7月下旬開始)なら6月上旬、冬期講習(12月下旬開始)なら11月上旬には案内を出せる状態にしておくと、他塾との比較検討期間に間に合います。毎年ほぼ同じ時期に必要になるので、年間の作成スケジュールを決めておくと慌てません。
パソコンが苦手でも料金表や講習案内は自作できますか?
できます。スマホで使える作成ツールやサービスを使えば、パソコンなしで料金表のPDFを作り、コンビニのマルチコピー機で印刷するところまで完結します。MenuPrintのような専用サービスなら、一度デザインを設定すれば金額や日程を書き換えるだけで毎回きれいな案内が仕上がります。
塾の料金表には月謝だけ書けばよいですか?
月謝だけでは足りません。保護者が知りたいのは「結局、年間でいくらか」です。入塾金・月謝・教材費・維持費・季節講習・模試費用を1枚に並べてください。費目を分散させて安く見せようとすると、総額が読めない塾として比較の候補から外されます。多少高く見えても、1枚で全部わかるほうが選ばれます。
季節講習の費用が確定していない段階では、どう書けばよいですか?
「別途」の一語で終わらせず、幅で示してください。「昨年度の実績で夏期40,000〜60,000円」のような書き方であれば、確定額でなくても保護者は年間の見通しを立てられます。季節講習は金額が大きく年間費用を左右するため、ここが空欄だと他塾と比較ができず、問い合わせにつながりません。
学年やコースが多くて料金表が複雑になります。
文章で説明せず、学年を縦軸・コマ数やコースを横軸にした表にしてください。保護者は自分の子が該当する1マスだけを探しています。文章だと探せません。それでも収まらない場合は、小学生用と中学生用で紙を分けるほうが読みやすくなります。1枚に収めることを目的にしないでください。