クリーニング店の店頭料金表は、いま最も「作り直し」が発生している掲示物のひとつです。溶剤・資材・光熱費の高騰で価格改定の頻度が上がり、そのたびに数十品目の料金表を直すことになる。結果として、修正シールと手書き訂正だらけの料金表になってしまっているお店をよく見かけます。
料金表はお客様が品物を預ける前に必ず見る、お店の信頼の入り口です。この記事では、品目の多いクリーニング店ならではの料金表の整理術と、値上げのたびに困らない運用を解説します。
「よく出る品目ほど大きく」が整理の基本
クリーニングの品目は、細かく分ければ100を超えます。全部を1枚に詰め込むと文字が小さくなり、かえって読まれません。おすすめは利用頻度での2段構えです。
| 区分 | 内容 | 掲示方法 |
|---|---|---|
| 定番料金表 | ワイシャツ・スーツ・スラックス・スカート・コート・セーターなど20〜30品目 | 店頭・カウンター横に大きな文字で掲示 |
| その他料金表 | 布団・毛布・着物・皮革・特殊品など | 別紙またはカウンターのファイルで案内 |
お客様の9割は定番品目しか出しません。ワイシャツとスーツの価格がパッと見えることが、料金表としての役割の大半を果たします。
「ワイシャツ 220円」のような看板価格は、お店選びの比較対象になる数字です。定番料金表の最上段に、いちばん大きな文字で置きましょう。
オプション・条件の書き方
- オプションは基本料金と分ける――撥水加工・折り目加工・しみ抜きなどは「オプション」欄にまとめ、基本料金の表をすっきり保ちます。
- 状態で変わる料金は「〜」+条件――「しみ抜き 550円〜(状態により見積もり)」のように、下限と変動する理由をセットで書きます。受付時に見積もりを伝えてから作業する運用も明記しておくと安心です。
- 仕上がり日数と割増を書く――「通常仕上がり2日/即日仕上げ+200円(正午まで受付)」のような条件は、口頭説明を減らしてくれます。
- 価格は税込の総額表示――店頭掲示の価格は、支払額がそのままわかる書き方が原則です。
値上げのたびに「シールだらけ」にしない
価格改定のとき、その場しのぎで修正シールを貼る。次の改定でまた貼る。これを繰り返すと、料金表は継ぎはぎだらけになります。シールだらけの料金表は「また上がった」という印象を毎回与えるうえ、清潔感が命のクリーニング店で、お店全体が古びて見えてしまいます。
解決策はシンプルで、料金表を「編集できるデータ」で持っておき、改定のたびに刷り直すことです。数字を書き換えて印刷し直せば、新しい価格が「いまの普通の価格」として自然に受け取られます。
改定の際は、店頭の大きな料金表だけでなく、カウンターの卓上料金表・会員向けのチラシ・ホームページの料金ページも同時に直しましょう。場所によって価格が食い違うと、受け渡し時の会計トラブルになります。値上げの告知文例は値上げ時のメニュー表差し替えで紹介しています。
見直しのタイミングは繁忙期の前
クリーニング店の繁忙期は衣替えの4〜6月と10〜11月です。価格を見直すなら、この繁忙期に入る前に済ませておくのがセオリーです。繁忙期の途中で変えると、「先週と値段が違う」という混乱が起きやすくなります。
改定を決めたら、2週間〜1か月前から店頭に告知を掲示します。告知の書き方はお店の「お知らせ貼り紙」の作り方の文例が使えます。
刷り直しはコンビニで、更新はスマホで
店にプリンターがなくても、料金表の刷り直しはコンビニのマルチコピー機で完結します。A4カラー1枚80円前後、掲示用に大きくしたければA3も選べます。
MenuPrint(メニュープリント)を使えば、料金表のデータをサービス上で管理し、価格改定のときはスマホで数字を書き換えるだけ。パソコンの中の「どこに保存したかわからないファイル」を探す作業も、業者にレイアウト修正を頼む数千円も不要になります。月額980円(税込)〜、初回相談は無料です。