求人サイトへの掲載料が年々上がるなか、店頭の「アルバイト募集」貼り紙は、いまでも十分に機能する募集方法です。貼り紙を見て応募してくれる人は、お店の場所を知っていて、通える範囲に住んでいて、お店の雰囲気をすでに見ている人。応募のミスマッチが起きにくい、質の高い応募経路といえます。

ただし、「アルバイト募集 時給〇〇円 詳しくは店内まで」とだけ書かれた貼り紙では、なかなか応募につながりません。この記事では、求人の貼り紙に入れるべき項目と応募が来やすくなる書き方、気をつけたい法律面のルール、そして時給改定のたびにラクに作り直す方法を解説します。

貼り紙に入れるべき項目

求人の貼り紙は「読んだ人が応募するかどうか判断できる情報」がそろっていることが第一条件です。最低限、次の項目を入れましょう。

項目書き方の例ポイント
職種・仕事内容ホールスタッフ(接客・配膳)初めての人でも仕事が想像できる一言を添える
時給時給1,200円〜(研修期間あり)最低賃金以上。研修時給があるなら正直に書く
勤務時間・シフト17:00〜22:00のうち3時間〜/週2日〜OK「週何日から」「1日何時間から」を具体的に
歓迎条件未経験OK・学生歓迎・Wワーク可応募のハードルを下げる情報を優先
応募方法お電話またはスタッフに一声/QRコードから連絡先の電話番号は大きく
店名・所在地〇〇食堂(この店舗です)貼り紙でも店名は省略しない
ポイント

いちばん読まれるのは時給と勤務時間です。この2つは本文より大きな文字にしましょう。特に「週2日・1日3時間からOK」のようなシフトの柔軟さは、学生や子育て中の方にとって時給と同じくらい重要な判断材料です。

応募が来やすくなる書き方のコツ

  1. 応募の第一歩を軽くする――「履歴書を持ってお越しください」は、貼り紙求人ではハードルが高すぎます。「まずはお気軽にお電話ください」「お店のスタッフに一声かけてください」など、最初のアクションを小さくしましょう。QRコードでLINEや応募フォームにつなげる方法も効果的です。
  2. 働く場面が想像できる一言を入れる――「スタッフ3名の小さなお店です」「まかない付き」「土日だけの勤務もOK」など、職場の様子が伝わる情報は応募の後押しになります。
  3. 「急募」を乱発しない――本当に急いでいるとき以外に「急募」と書き続けると、「いつも人が辞めるお店」という印象になります。通年で貼るなら「スタッフ募集」で十分です。
  4. 古くなった貼り紙は貼り替える――日焼けして色あせた求人貼り紙は、「ずっと人が集まらないお店」に見えてしまい逆効果です。募集を続ける場合でも、紙自体は定期的に刷り直しましょう。

そのまま使える文例

文例: ホールスタッフ募集(飲食店の例)

スタッフ募集

一緒に働く仲間を募集しています!

【職種】ホールスタッフ(接客・配膳)
【時給】1,200円〜(研修期間中は1,150円)
【時間】17:00〜22:00のうち3時間〜
【シフト】週2日〜OK・テスト期間考慮します
【歓迎】未経験OK/学生・主婦・主夫歓迎/まかない付き

ご応募・ご質問はお気軽にお電話ください。
お店のスタッフへの一声でも大丈夫です。

〇〇食堂 TEL 000-0000-0000
2026年〇月 

職種名・時給・条件を差し替えれば、美容室のアシスタント募集や小売店のレジスタッフ募集にもそのまま使えます。

気をつけたい法律面のルール

求人の掲示には、募集内容の書き方に関するルールがあります。悪気なく書いてしまいがちなポイントを押さえておきましょう。

  • 時給は最低賃金以上に――最低賃金は都道府県ごとに定められ、毎年10月ごろに改定されます。貼りっぱなしの求人貼り紙の時給が、改定後の最低賃金を下回ってしまう「うっかり違反」が典型的な失敗です。毎年秋には掲示中の時給を必ず見直しましょう。
  • 性別を限定する表現は原則NG――「女性スタッフ募集」「男性歓迎」のような表現は、男女雇用機会均等法により原則禁止です。「主婦歓迎」も「主婦・主夫歓迎」とするのが安全です。
  • 年齢制限も原則NG――「35歳まで」「若い方歓迎」のような年齢の限定は、法律で原則禁止されています。「学生歓迎」のような働き方・立場の表現は問題ありません。
注意

最低賃金の改定は自動的に貼り紙へ反映されません。10月の改定で自店の時給を上げた場合、レジ設定や給与計算だけでなく、店頭の求人貼り紙の書き換えまでがセットです。古い時給のまま掲示を続けると、法令違反の状態を店頭に貼り出していることになってしまいます。

時給が変わるたびに、作り直しやすい形で持っておく

求人の貼り紙は「一度作って終わり」の掲示物ではありません。最低賃金の改定、シフト条件の変更、募集職種の入れ替わりと、書き換えの機会が毎年必ずやってくる掲示物です。だからこそ、作り直しやすい形でデータを持っておくことが大切です。

印刷はコンビニのマルチコピー機で十分です。スマホからPDFをアップロードして、店頭で印刷すればA4カラー1枚80円前後。具体的な手順はネットワークプリントの使い方|店舗の印刷物をコンビニで刷る手順で解説しています。

MenuPrint(メニュープリント)を使っているお店なら、メニュー表や料金表と同じ仕組みで求人などの掲示物ページも管理できます。お店の雰囲気に合わせたデザインを一度設定すれば、時給や条件の数字をスマホで書き換えるだけで、いつでも整った貼り紙を刷り直せます。月額980円(税込)〜で、初回相談は無料です。

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よくある質問

求人の貼り紙は手書きでもよいですか?
手書きでも問題はありませんが、求人は「お店の働く環境」を想像させる掲示物です。走り書きの貼り紙より、整った印刷のほうが「きちんとしたお店で働けそう」という印象につながります。時給や勤務時間など数字の情報が多いため、読み間違いを防ぐ意味でも印刷がおすすめです。
時給はいくらと書けばよいですか?
都道府県ごとに定められた最低賃金以上の金額を明記します。最低賃金は毎年10月ごろに改定されるため、掲示中の貼り紙の時給が改定後の最低賃金を下回っていないか、毎年秋に必ず確認しましょう。「時給〇〇円〜」のように下限を明示する書き方が一般的です。
「主婦歓迎」「若い方歓迎」のような表現は使えますか?
求人では、性別や年齢を限定する表現は法律で原則禁止されています(男女雇用機会均等法など)。「主婦歓迎」は「主婦・主夫歓迎」とする、年齢の限定は書かないなど、誰でも応募できる表現にしましょう。「学生歓迎」「Wワーク可」のような働き方の説明は問題ありません。
貼り紙はどこに貼ると効果的ですか?
通行人の目線の高さで、立ち止まりやすい場所が基本です。入り口のドア、レジ横、外から見える窓が定番です。飲食店なら会計時に目に入るレジ横は、お店の雰囲気を知っている常連のお客様やその家族に届きやすい場所です。